筋肉の知識その1/筋肉の最小単位サルコメアにみる症状改善のヒント

 

 

筋肉の種類

肉は、目的に応じていくつかの種類があります。

  1. 我々が普段、身近に意識して使っている骨格筋
  2. 心臓を常に動かし続けている心筋
  3. 内臓や血管の壁に存在する平滑筋

これらの筋肉には、それぞれに特徴がありますが、この中でも我々の日常生活で特に意識して使っている骨格筋についてお話しします。

接骨院や整骨院にケガで通院する場合、一番にトラブルが多いのがこの骨格筋です。

ケガ以外にも、日常の違和感、疲労感の元となり、時々反乱を起こすかのように突如として症状を出す原因の一つでもあります。

筋節:筋肉の最小単位

骨格筋を小さく小さく見ていくと、
一番小さな単位を筋節(サルコメア)といいます。
その長さは、2~3μmほどです。(1μm=1/1000mm)
天文学的な数があつまり、筋肉となります。

筋節には、アクチンとミオシンという2種類のたんぱく質が存在しています。

アクチンがミオシンの中央部に引き込まれるように滑り込む「フィラメント滑走説」により筋収縮が起きることが分かっています。

筋肉の収縮は、神経から筋肉に命令が伝わり、カルシウムイオンが筋細胞内の格納庫から放出されることがきっかけで起こります。

ミトコンドリアで作られたATPというエネルギー源を利用して、ミオシンがアクチンを引き寄せるのですが、その際に、このカルシウムイオンが働くことで伸縮します。

筋肉の最小単位であるは、ATPとカルシウムイオンを利用して伸びたり縮んだりする。

筋節にみる栄養の重要性

これが、我々が日常生活やスポーツでしっかり体を動かす際の一番小さな動力源となるわけです。

筋節の構造や仕組みをみれば、

筋肉活動の維持には、アクチン、ミオシンの元であるタンパク質、そして、カルシウムが大事なことが分かりますね。

それと、ATPはミトコンドリアで作られるガソリンのようなもので、活動の為のエネルギー源です。
ATPが不足して電池切れにならないように、バランスよく栄養をとり、スムーズに代謝させ、疲れた時にはしっかり休まなければいけませんね。

ケガの治りが悪いと感じた時には、このミクロの世界の仕組みを思い出すと、その理由や解決のヒントが見付かることでしょう。

コメント